これが北海道発のオンリーワン!
ブランド牛の育種をサポート
画像解析による牛枝肉の品質評価システム
早坂理工
早坂理工ホームページ

ブランド牛の育種・改良を効率的に行うため、牛枝肉の脂肪割合(霜降り具合)や筋肉・脂肪の色調などの情報を撮影し、分析する「牛枝肉撮影装置」及びソフトウェア。
早坂理工は、帯広畜産大学、北海道立工業試験場などと産学官連携による共同開発を行い、ニーズに応える製品を事業化した。
牛肉の等級とは
(財)日本食肉消費総合センター発行の銘柄牛肉ハンドブックに掲載されている銘柄牛は229。牛肉のブランド化を図るため、全国で競うように肉牛の育種改良が進められている。
現在、枝肉の等級は、専門の格付け員が肉眼で見て、霜降りの度合いや肉の色合いなどから総合的に判断するため、結果のランクしか記録に残らない。効率的な肉牛の改良を行うには、正確な脂肪割合や脂肪粒子の数・大きさ、筋肉・脂肪の色調、などの情報を普遍的な数値として蓄積しフィードバックすることが必要だった。
この機能を具現化した牛枝肉撮影装置及びソフトウェアは、帯広畜産大学の研究シーズをもとに、道立工業試験場、道立畜産試験場、早坂理工が共同で開発した、北海道内の産学官連携により生まれた新製品である。
開発のきっかけ
牛枝肉撮影装置及びソフトウェアの理論は帯広畜産大学の口田助教授の研究がベースとなっている。口田氏は以前より枝肉の横断面の画像から枝肉を評価する研究を行っており、それを実践する装置やソフトウェアの開発を道立工業試験場と進めていた。
工業試験場では画像撮影装置の開発に関し、特にハードウェア部分で担当できるパートナーを探しており、過去に機械装置の共同開発を行った実績のある早坂理工に参加を打診。共同開発プロジェクトに参加することとなった。
開発のプロセス
撮影装置の仕様としては、解析に必要な水準の画像を撮影できることが最低条件となる。市販のデジタルカメラを使っての画像撮影というコンセプトのもと、幸いだったのは、年々、カメラの性能が向上し、価格も安くなっていったこと。最初の試作品では200万画素のカメラを使ったが、最終的には1280万画素での装置開発が可能となった。
初期の試作品は、被写体を正面から撮影する機構としていたが、それでは不都合があった。切開された撮影部位を大きく押し開いて、装置をセットしなければならなかった。切り口をあまり広げなくても撮影できるようにするにはどうすれば良いか。結論は、鏡を使って光を反射させることだった。ただし、反射光となることで、分析に支障のあるような画像の品質低下を招いてはいけない。
そのためには、表面で反射する表面鏡でなければならなかった。手に持って使う装置なので、できるだけ軽量であること、食肉現場で使うため破損しにくいことを条件として、素材探しを始め、結果として、テレビ番組「ザ・ベストテン」の入場扉に貼られていたフィルムミラーにたどり着いた。フィルムミラーはコストは高くなるが、軽量などの条件を満たしており、妥協できない選択だった。
撮影にあたっては、非接触で、装置を切断面に平行に保つ必要があった。支えた両手で簡単に微調整できるようにするにはどうすれば良いか。工業試験場、畜産試験場と共同で、撮影位置の判定システムを新規に考案した。レーザーを照射し、「−」「|」のインジケーターを表示し、枝肉開口部平面と平行になったときに「+」となる仕組みで、これにより、容易に位置あわせができるようになった。
撮影された画像は、パソコンに取り込み、脂肪の量やきめの細かさを専用ソフト「 Beef AnalyzerU」で解析する。ロース芯面積、ロース脂肪割合、ロース芯周囲長など蓄積できる情報は100項目以上となっている。

全国へ販売開始
平成18年、本製品の販売が開始され、ブランド牛を育成している他県の公設試験研究機関等への納入が行われている。ニッチではあるが、肉用牛供給基地である北海道発のオンリーワン製品として、全国の畜産関連事業者に対し、販売を進めていきたいとしている。
<企業プロフィール>
企業名 早坂理工株式会社 URL http://www.hayasaka-rikoh.co.jp/
所在地 札幌市東区北6条東4丁目8-45
資本金 3000万円 従業者数 58人(19年2月現在)
電話 011−721−5221 FAX 011−753−0279
沿革
昭和22年 「早坂工業所」創業
昭和33年 (株)早坂工業所設立
昭和39年 早坂理工(株)に改称
昭和42年 現在地に新築移転
平成18年 牛枝肉撮影装置販売開始
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経済部 商工局 産業振興課 新産業創出グループ
TEL:011-204-5757 FAX:011-232-3719
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